着物の文様と移り変わり
現在、私たちが目にする着物の形。
案外、昔々からでもありません。
江戸時代に今の着物の形が定着しました。
着物の文様も衣服の歴史に深いつながりがあります。
時代と共に変化する伝統柄。日本の四季や縁起物など
日本らしい独自の文化がうかがえます。
その中でも小袖三大文様として、慶長文様・寛文文様
元禄文様があります。
個人的に好きな文様は、慶長文様!
特徴は、絵羽模様で模様の表現が大柄。
着物全体に描かれているので絵画的です。
パッチワークのように異なる模様を組み合わせて
大きく表現されています。
ちなみに、寛文文様は、図案的で空白の部分が多く
右肩と裾に重点的に模様が描かれています。
そのため、肩裾模様ともいわれています。
元禄文様は、元禄時代に流行った文様。
文様は派手で格子、市松、輪違い、鱗つなぎという
少しジャパンチック柄と艶やかな色彩が特徴。
他にも有名なもので、高度なテクニックから「幻の染物」といわれる
辻が花文様など興味深い文様がたくさんあります。
こうして今に受け継がれていますが、現代の文様?はどのような形で
後世に伝えられていくのだろうか?
そんなことを考えながら、天気の良い日に着物の風通しを
しました。