角隠しの本来の役割とは?

角隠しの本来の役割とは?

和装挙式の際に、文金高島田にしようか・・・?
洋髪にしようか・・・?どちらにしようか迷われて
ご相談を受ける事が多いです。

洋髪が多くなりましたが、
洋髪に綿帽子・・・?洋髪に角隠し・・・?
出来ますか?と聞かれます。

洋髪に綿帽子は、専用の小ぶりな綿帽子があり
ボリュームをキープさせる専用の道具もあるので
可能です。
しかし、洋髪に角隠しはバランス的にも髪の土台の造りからも
美しくないので出来ないとお答えします。
角隠しは、文金高島田が美しい姿です。

綿帽子も角隠しも、元々は婚礼用ではありません。
室町時代~桃山時代にかけて武家婦人の外出着の一部として
使われていました。昔は、現代のように洗髪が頻繁に出来ない
時代で、女性にとっては長旅・外出時に砂ほこりや汚れから
髪を守る為にかぶられていたものです。
テレビなどの時代劇を見ればよく見かけますが、旅する女性が
杖を持ち、日本髪に角隠しのような布を付けています。
それが、本来の役割といえます。

長い時代を経て西洋東洋文化が入り、日本の風習も変化しました。
挙式が終わるまで、新郎以外に顔を見せない・・・という風習が出来、
身近にあった綿帽子をかぶったとも言われています。
角隠しは、鬼嫁?角を見せないためと言われていますが、
綿帽子より歴史は浅く一般では、ハタキで家の埃を落とす時など
掃除の時に髪が汚れないよう使われていたので同じ役割だと言えます。

ず~っと昔の人が、このように婚礼で必要なものになるとは想像して
いなかったでしょう・・・そう思うと、将来こんなものが!!という何かが
ニューアレンジされるかもしれません!!

それでも、今も受け継がれる日本の花嫁の姿。
どのように変化し続けられるのか楽しみです。

忌部神社挙式での花嫁様の角隠し姿、
とても美しい姿でした。

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