日本の和装婚礼と台湾の花嫁衣装

本手描き友禅の色打掛


先日、婚礼でお手伝いさせて頂いた台湾の花嫁様。
日本も同じアジア圏ではありますが、少しずつ文化の違いがあり、大変に興味深く勉強させて頂きました。

和装婚礼で神社といば、白無垢(白)が花嫁衣装の定番です。
会場のあちらこちらに、白がある風景に違和感はありません。
白は、純粋・清楚・無垢をイメージさせ、赤や銀が入り
より厳かに祝いを演出します。日本の場合ですが・・・。

台湾では、白は喪をイメージさせるため、前面に赤でお祝いをするそうです。
日本でも赤はお祝いのイメージですが、差し色的で「厳かに・・・」
「粛々・・・」さを感じさせます。
台湾は赤の分量が半端なくダイナミックで祝を表現するようですが、花嫁衣裳はチャイナドレスかと思いきや、台湾ではWDやCDドレスでする事が多いようです。

徳島の和装婚礼だけと言うわけではありませんが、日本の儀式(婚礼)衣裳は、世界的にも芸術としての評価もされています。
日本人の美意識・感性・繊細さが「願い」を込めた芸術作品となっています。
どんなに高価でも、先染めの和装(織や紬、お召しなど)は儀式には向きません。
白地から染め上げる後染めが儀式にはふさわしいと言えます。

その一つ、本手描き友禅の花嫁衣裳は縫い目をそって一枚の絵画のように
表現されています。
青花という露草の花を搾った汁で下絵を付けや押し友禅、金彩工芸などの匠の技で仕上げていきます。
刺繍織のようなボリューム感のある豪華さとはまた違い、人の手が入っているという繊細な手描き感や絹の肌触りが軽く、体に添って綺麗なシルエットを出してくれます。
金彩工芸、押し友禅の職人の技を見るのも楽しいものです。

次は、どんな芸術に出会えるか楽しみです!!

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