物語のある帯と帯揚げ

藍ぞの着付け教室で、いつも着物を素敵に着こなしをされている生徒さんがいます。
この日は珍しく、帯が短いようで帯結びから悪戦苦闘していました。

それもそのはず、生徒さんの亡くなられたお祖母様が娘時代
苦しい生活のなかお母さんが初めて買ってくれた帯と帯あげ
だったそうで、着付けを習うという事で、生徒さんも自身のお母様から譲り受け
たそうです。
100年は、たたないかもしれませんが、確実に80年以上はたつのでは
ないでしょうか。

確かに。帯も少し短く、帯あげの正絹も少し色褪せ長さも少し短いのですが
手先を短めにし、帯あげに膨らみをつけることで、問題なく結ぶ事が出来ました。
赤い帯は、普段には難しい色ですが、時代とともに独特の赤色になり
年代ものの帯の存在感が全体をうまくまとめていました。

とても物語のある帯と帯あげなので、是非受け継いで頂きたいものです。
いつも、品よくコーディネートされているので、毎回楽しみにさせていただいて
います。

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