阿波の國大麻比古神社と安房の国麻賀多神社
徳島の神社婚礼でお世話になっている大麻比古神社。
紋を調べてみると徳島県と千葉県が結ばれていることが
わかります。
大麻比古神社・・・字の如く麻を祭った神社の神様の総本山。
阿波の國一宮神社でもあり御祭神は天太玉命と猿田彦神。
御神紋は「丸に麻の葉紋」。
宮司さんも麻紋を使用されているそうです。
神社を御護りしていた阿波忌部一族の紋もまた「丸に麻の
葉紋」であり、一族が古い古い時代に房総半島に渡り
麻や五穀を広めたと云います。字句の違いだけで
同じ発音の阿波から安房。
麻は古語で「フサ」。
千葉県は安房、上総、下総の三国から
なり共にフサの字が入っている。
正に千葉県はフサの国である。
千葉県成田市には、麻賀多神社というのがあり
麻を祭る神社があります。
由諸書には、天照大の妹神を祭神とし産業を司る神様。
麻は織物類の原料とし貴重な物だった。朝廷の身に着ける
衣服はこの地方の麻が献上された。
この神社もまた、「丸に麻の紋」である。
このことからも、阿波はもちろん、安房、上総は言うまでもなく
日本中に衣料の神様があったと推測されその総社として
大麻比古神社が存在する。
何気なく眺める神社の景色も、紋の意味など古くから
ある言い伝えも、長い時間の中で忘れていきそうに
薄くなっていきます。
ここに足を止める時、そんな記憶を感じてみても
楽しいかもしれませんね・・・。
麻の白無垢なんて素敵かな~なんて思ったりしてみました!